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のではないでしょうか。
次に夫の健康について、常々注意していることについて触れてみたいと思います。
主人は今まで私が健康検査を勧めても、「自分の体は自分が一番よく知っている」というのが口癖で、あまり耳を貸そうとしませんでした。
こうした傾向は、船員社会全体に言えるのではないでしようか。
裏を返せば、一家の大黒柱として、自分の体が沖に出られないような状態にあるはずがないといった強がりに思えてなりません。
幸いなことに、主人の場合は、北洋サケ・マス漁業とサンマ漁業従事船のため、一年に五カ月ほどは自宅で十分休養できますので、この間、家族との団欒と、年とともに衰えつつある体力の増進と健康に、注意を払うよう努めてきました。
主人は地元船員の中でも最高齢の位置にあるし、元来スポーツにいそしむのは無理なタイプだけに、朝夕の散歩などを勧めたり、本人が昔から庭木いじりが好きで、かなりの仕事量になる庭木の四足や雑草取りなどが、主人にとっては最も良い健康法になっているようです。

 

 

 

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